税理士ブログ Blog

日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。

バランスシート重視 2019.01.28

いま何社か英文の決算書を作成していますが、提出先の株主である外国法人によって、いろいろパターンがあります。ひとつは日本の決算書を数値や勘定科目は変更せず、勘定科目のみ英語名へ変更するもの。あとは、提出先の会計基準(おおむねIFRS)に合わせた決算書作成のため、日本の決算書から必要な修正仕訳を追加するいわゆる英文財務諸表で、この特徴は「バランスシート重視」。表示するものは時価で計上し、長期短期もできるだけ区分する必要があります。

たとえば、保険積立金は解約返戻金相当額で再評価し、固定資産は特別償却などで直接簿価が減額されたものは当初の取得価額でベースに計上し直さなくてはいけません。減価償却費計算などを考慮するとなかなかやっかいな作業で、最後は準備金方式で表示します。リース未払金、長期借入金なども1年以内返済予定のものは短期負債に計上することになります。一方、損益計算書はこれでいいのか・・と思うほどシンプルで、製造原価や販管費は合計額のみの表示、営業外損益や特別損益の区分もありません。バランスシートの内容さえしっかりしていれば問題ないということでしょうか。当然のことながら、これらは日本の税務には影響はなく、税務申告書は日本の決算書をベースに作成することになります。