日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。
2021年4月
「事業再構築補助金」第1回公募 2021.04.26
ウィズコロナ時代に企業の思い切った事業再構築を支援する「事業再構築補助金」、先週第1回公募に関与先様の補助金の申請しました。「GビズIDプライムアカウント」は公募期日(4月30日18:00まで)まで取得できないので、かわりの「暫定プライムアカウント」の発行で申請手続きは支障なく進めることができます。さらに、なじみのない「経済産業省ミラサボplus」の会員登録も必要なので、最低限の入力箇所(直近の財務数値など)のみ入力し、プリントアウトしてPDFで添付します。
電子申請システムの入力作業は、毎年やっている「公益法人information(システム)」にログインし入力していく財団法人や社団法人の実施報告書のそれに近いです。売上高減少の内訳や収益計画はその数値を直接入力することになりますが、申請要件(売上高10%要件など)に合致していなければ前に進むことができないので、自然に数値の不具合に気づく仕組みになっています。PDFに展開して添付する事業計画書については、『公募要領(第1回)』に「A4サイズで計15ページ以内の作成」となっていますが、あまり枚数には気にせず『事業再構築指針の手引き』にある「定義」、「要件」、「要件を満たす例」などで、求めていることをはずさないように留意して作成しました。
別件の「一時支援金」(こちらの申請期間は5月31日まで)は、事前確認をした事業主様から入金があったとの連絡がありました。申請完了から早々に10日程度での受給でしたが、「事業再構築補助金」については、インターネットを見ると、今のところ申請代行会社等からいろんな情報が飛び交っている状況です。
確定申告、延長された期限(4/15)までに申告が困難な場合 2021.04.19
新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、1か月延長された確定申告期限の4月15日が経過して、なお申告・納付等が困難な場合について、国税庁は4月6日付ですでに個別延長の取扱いを明らかにしています。(『国税における新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応と申告や納税などの当面の税務上の取扱いに関するFAQ』)
それによると、新型コロナウイルス感染症の影響により期限(4/15)までに申告・納付ができないと認められるやむを得ない理由がある場合は、所轄税務署長へ『災害による申告、納付等の期限延長申請書』を提出することにより、所轄税務署長が指定した日(その理由がやんだ日から2か月以内の範囲)まで期限を延長することができます。(「FAQ 問1-2.」)したがって、これまで認められていた・・申告書の余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と所定の文言を記載する「簡易な方法」・・は改められています。
ここでの「期限の個別延長が認められるやむを得ない理由」には、主なものとして、① 税務代理等を行う税理士(事務所の職員を含む)が感染症に感染したこと ② 納税者や経理担当者の(青色)事業専従者が、感染症に感染した、又は感染症の患者に濃厚接触した事実があること ③ 納税者が、保健所・医療機関・自治体等から外出自粛の要請を受けたこと(「FAQ 問2.」)などがあげられています。
「事業再構築補助金」、4月15日より申請受付け開始します 2021.04.12
3月26日から公募が開始されている「事業再構築補助金(第1回)」、今週4月15日より申請の受付けが開始されます。すでに公募にともない『公募要領(第一回)』が公表されていて、申請要件の具体的な内容もわかるようになってきました。まず、「事業再構築補助金」は電子申請のみ可能で、「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要になりますが、公募時点で電子申請の需要増加で「GビズIDプライムアカウント」の発行に最大3~4週間程度かかっているとのことです。これでは公募期間中に申請が不可能なため、特例措置として最大48時間程度で発行可能となる「暫定GビズIDプライムアカウント」で申請が可能になりました。(事後的に「GビズIDプライムアカウント」の取得は必要)
申請の添付書類で一番重要になる「事業計画書」については、『公募要領(第一回)』にある「10.事業計画作成における注意事項」に沿って作成することになります。これには、経済産業省『事業再構築指針の手引き(1.1版)』で事業再構築の類型(新分野展開、事業転換など)ごとに「定義・事業計画で示す事項・満たすべき要件など」が具体的に記載されています。「事業計画書」にあたっては、これら条件をクリアしつつ作成するのも一つの方法ではと思います。
なお、第1回の公募締め切り(4月30日)後、さらに4回程度の公募を予定していて、第2回の公募は5月から開始するとのことです。ただ、公募の内容はその都度改定されますので、いつも最新のものをホームページ等で確認する必要があります。
大原野菜とスグキ漬け 2021.04.05
週末、小雨まじりの天気のなか、野菜と漬物を買いに大原へ行ってきました。朝早く自宅を出て、琵琶湖大橋から伊香立を経て、途中峠を越えると一時間ほどで四方を山で囲まれ、高野川が流れる大原盆地に着きます。せっかくなので、開門早々で参拝者もまばらな「大原 三千院」へ寄ることに。ここに来るまで山に自生している満開の山桜を見てきましたが、三千院境内の桜も雨にぬれた苔の緑とのコントラストが映え、奥の院にある枝垂れ桜もちょうど見頃をむかえていました。
その後、採れたての大原野菜が手に入る「里の駅 大原」へ。ここは大原や近郊の静原で採れる野菜や加工品・特産品を取り扱う直売所。写真は「のらぼう菜」というアブラナ科の野菜で、夕食にゴマ和えして食べると苦味もエグ味もなく美味しかった。
また、長らく食べていなかった「酸茎(スグキ)漬け」も見かけました。スグキは日本では珍しい乳酸発酵させたカブラの茎と葉の漬物で、「柴漬け」や「千枚漬け」と並んで京都の三大漬物と呼ばれています。久しぶりに自宅で茎の方を大きく切って食べてみると、独特の酸味もほどよくて、淡白なごはんともよく合う味覚です。