税理士ブログ Blog

日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。

2022年5月

「滋賀県起業支援金」 2022.05.30

今月9日より募集を開始している「滋賀県起業支援金」(公益財団法人 滋賀県産業支援プラザ)はご存知でしょうか。「滋賀県が地域再生計画に定める社会的課題の解決につながる起業」や「Society5.0関連業種等の付加価値の高い産業分野での事業継承または第二次創業」が対象事業となり、人件費・店舗等借入費・設備費・原材料費など広範囲に必要と認められる対象費用に対し、上限200万円(補助率1/2)を限度に補助される制度です。

ここでの「地域再生計画で定める分野」では、地域活性化に資する分野・まちづくりの推進・子育て支援・社会福祉関連など10項目があげられ、「Society5.0」とは、AIIoT・ロボット・ビッグデータなど革新技術を取り入れた超スマート社会のことをいいます。また、その他として国・市長と連携し、東京圏から滋賀県内の対象市町(彦根市・長浜市・甲賀市・湖南市など11市町)への移住し、起業・対象中小企業等に就職した方等にも、「滋賀県移住支援金」として最大100万円が移住先市町から支給される制度を設けています。

募集期間は今週末63日(金)15:00必着で期日が迫っていますが(事業計画認定申請書、事業計画書、各種誓約書などの申請書類が必要)、ご自身の考えられている事業が補助対象に該当すると思われる事業者の方は、問い合わせ先の滋賀県産業プラザ(経営支援部 創業支援課077-511-1412)や滋賀県ホームページで募集要項をご確認されることをおすすめします。

令和3年分申告・納付期限の延長をされた方、振替日は5月末まで 2022.05.23

令和3年分確定申告において、新型コロナウイルス感染症の影響やことし314日から15日にかけて発生した国税庁「e-Tax」のシステム障害により、簡易な方法での申告所得税および復興特別所得税、個人事業者の消費税および地方消費税に関する申告・納付期限の延長をされ、かつ振替納税を利用される方、延長後の振替日が申告所得税等は531日(火)、消費税等は526日(木)に近づいています。

また、この申告・納付期限の延長にともなう振替日の変更により、振替日が延納期限と同一日の令和4531日(火)となりました。確定申告書に延納申告届出額を記載した場合でも、確定申告に基づき納付する税額の全額を一括して振替納税による口座引落しになりますのでご注意ください。

5月度は個人事業者にとっては、地方税である固定資産税・都市計画税や自動車税の納付期限でもあります。地方自治体は国の振替納税制度と同様、これら地方税に対して口座振替制度を採用していて、自動的に金融機関の口座から振替納付(振替日は原則として各納期の末日。固定資産税の場合、一括か分割払いの選択可)できます。手続きのための口座振替依頼書は、各自治体の担当課窓口や取扱金融機関窓口を備え付けられていますので、ご利用されるとよいでしょう。

今回限り「人材確保等促進税制」 2022.05.16

この5月は3月末決算法人の決算申告作業で忙しい時期。そのような中、今回適用される「人材確保等促進税制」は、適用対象が青色申告書を提出する全企業(中小企業者等は「所得拡大促進税制」でも可)で、適用期間は令和341日~令和4331日までの間に開始する各事業年度、つまりこの決算が最初で最後の適用になります。ただ、今回限り適用にもかかわらず、「人材確保等促進税制」は複雑かつ面倒な要件が多く、少々やっかいな制度になっています。

たとえば、適用要件(通常要件)は、『新規雇用者給与等支給額が前年度より2%以上増えていること』ですが、前年度分の「新規雇用者比較給与等支給額」については、その雇用した日から1年以内に支給する給与等の支給額が対象になるため、前々年度に中途採用した雇用者の給与等も比較対象になり得ます。また、コロナ禍で雇用調整助成金(雇用安定助成金)を受け取っている場合、当期および前期の国内雇用者および国内新規雇用者に対応する各雇用調整助成金の金額を算定することになります。

適用要件や税額控除の計算では、雇調金の金額を給与等の支給額から控除したり、しなかったりと方法が異なるので、申告書 別表六(二十七)の作成過程で雇調金の金額が正しく反映しているか確認する必要があります。いずれにしても、給与等の支給額などの基本的なデータ収集が重要ですので、総務や人事担当者に制度の内容を正しく理解してもらわなければいけません。ちなみに、経済産業省の『「人材確保等促進税制」御利用ガイドブック(令和456日 改訂版)』は、16ページにわたって制度の内容が簡潔に網羅されているので参考にされるとよいと思います。IMG_0313

連休明け、溜まったメールに注意 2022.05.09

ゴールデン・ウイーク明けに溜まったメールを開く際、不審なメールがないかよく注意する必要があります。とくに、20224月からマルウェア「エモテット(Emotet)」の感染が急速に拡大していて、「JPCERT/CC」(日本のコンピューター・セキュリティ情報を収集し、関連情報の発信などを行う一般社団法人)は、あらためて警戒するよう呼びかけています。エモテットは知人や取引先等を装ったメールに添付されていて、添付ファイルを実行しエモテットに感染すると、パソコンに保存されている情報やメールが盗まれる可能性があります。

不審なメール(マルウェア「エモテット」付メール)の事例から、① 添付ファイルとして、zipファイルが添付されていないか ② メール本文に「添付ファイル名」と「解凍パスワード」が記載されていないかを確認し、このような不審メールを受信した場合は添付ファイルを開封せず削除してください。あやまって添付ファイルを開封した場合には、「JPCERT/CC」から提供されている「エモテット」に感染しているかどうかチェックするツール(EmoCheckをダウンロード)を実行します。結果「Emotetは検知しませんでした」と表示されると感染されなかったことが確認できますので、添付ファイルを開封してしまった場合には利用することができます。

東京千駄ヶ谷の富士塚 2022.05.02

ゴールデンウイークの前半、ぶらっと日帰りで東京へ散策しに行ってきました。まずは2007年に開業した東京メトロ 六本木駅ちかくにある東京ミッドタウンへ。ここは広大な敷地に、約130のレストラン、ショップのほか、文化施設、オフィス、住居まである緑に囲まれた複合施設になっています。IMG_1041

わたしはこのうちサントリー美術館で現在開催している「大英博物館 北斎」で、浮世絵師・葛飾北斎のたくさんの作品を鑑賞。写真(左)は有名すぎる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(SNS用に撮影が可能)。展覧会では版画のほか、多くの肉筆画も展示されていて、このように版画と比較してみると、浮世絵版画は北斎のような絵師だけでなく、彫師、摺師の職人技の合作であることがよく理解できます。ちなみに写真(右)は行きの新幹線の車窓から撮った富士山の様子。この日は前日の雨もすっかり上がり良い天気で、雪を頂いた本物の富士も眺めることができました。IMG_1036IMG_0289

そのあと、午後からは都営地下鉄 国立競技場駅へ移動し、千駄ヶ谷にある鳩森(はとのもり)八幡神社に参拝。隣には将棋会館もあり、勝ち運を祈願してお参りするプロ棋士の方も多いとか。境内の一角には高さ6mの江戸時代に造られた富士塚があり、参拝者は自由に登ることができます。富士塚とは富士信仰に基づき富士山に模して造られた人口の塚か山で、鳩森八幡神社の富士塚は現存都内最古のもの。1-2分で簡単に登ることができますが、山頂には実際に富士山から運ばれた溶岩で囲まれた浅間大社奥宮のミニチュアまであります。当時はこのように富士塚を登ることによって、富士登山と同じようなご利益を得ようとした気持ちがよくわかります。IMG_0302IMG_0305