日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。
「IT導入補助金2022」、1次公募期間がスタート 2022.04.11
2022年「IT導入補助金」(正式名称:サービス等生産性向上IT導入支援事業)の1次公募が先月3月31日(木)開始しました。「IT導入補助金」とは、中小企業や個人事業者が生産性の向上を目的としてITツールを導入する場合、その経費の一部を国が補助するものです。中小企業はこの補助金を活用することで、業務の効率化や売上高アップなどの経営力向上を図ることができます。
昨年2021年「IT導入補助金」では新型コロナウイルス対策が主な目的でしたが、今回の2022年は消費税のインボイス制度導入を見据えた企業取引のデジタル化の推進に重点が置かれており、従来の「通常枠(A類型・B類型)」のほか、新たに「デジタル化基盤導入枠」が創設されています。そのうち「デジタル化基盤導入類型」では、補助額が最大350万円・補助率が最大3/4まで引き上げられ、補助対象経費はクラウド利用料が最大2年分(従来1年分)やハードウェア購入費まで広げられました。
「デジタル化基盤導入類型」の公募期間は2022年4月20日(水)17:00まで、交付決定は2022年5月16日(木)の予定ですが、2022年中に順次2次から4次まで公募される見込みです。注意点としては、先にITツールを契約・導入して交付申請する、いわゆる「遡及申請」は認められませんので、交付決定が出るまで契約・納品・支払いは行えません。また、交付申請を検討される中小企業等については、まず「GビズIDプライム」のアカウントIDの取得が必要です。このアカウントは、申請手続から発行まで時間がかかります。交付申請を予定されている事業者の方は、早めに取得いただくようお願いします。