日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。
河井寛次郎記念館 2024.01.28
今朝のNHKテレビで大正から昭和にかけての陶芸家 河井寛次郎と彼の生前の工房兼住居で彼の作品が展示されている「河井寛次郎記念館」が紹介されていました。この記念館は京都の東山五条の近くにあり、わたしも京都に用事があった際にはときどき訪ねている場所。テレビ画面を通してなじみの風景を見ていると、また行きたくなり久々に訪ねることに。記念館は清水寺などの観光地からすこし離れた細い南北の通りに面して、寛次郎自ら設計した建物は外部からみると一見古民家のような雰囲気があります。
ただ、記念館に入ってみると建物中央部は1階・2階をつなぐ吹き抜け(写真左)になっていて、その吹き抜けを中心に廊下や部屋があり、ぐるりと一周できる古民家らしくない構造になっています。また、これは番組内で紹介されていましたが、床の張り方が日本では珍しい「朝鮮張り(ちょうせんばり)」いう独自のもの(写真右)。嵌め込まれている床板の幅がまちまちでも見栄えのよい床面になるよう工夫されて、この辺は寛次郎の個性が表れています。
記念館には彼の作品が多く展示されていて、一輪挿しの花瓶や硯など普段使いできそうな作品もあり、奥には陶芸が制作された大きな登り窯が保存されています。この日は、いつもに増して寛次郎ファンの来館者が多かったですが、落ち着いた雰囲気は変わりなく、いつも通りゆったり過ごすことのできる空間でした。