日々、税理士業務を行うにあたって、経験したこと、感じたことを関与先の守秘義務を順守しつつ、わかりやすく文章にしていきたいと思いますので、お付き合いください。
大阪中之島ちかくのレトロビル 2024.05.06
大型連休の後半、日中ほぼ夏日となった大阪中之島へ。ここ大阪は街全体が建築ミュージアムのように、各時代の特徴をもった建築物がモザイクのように点在しています。とくに大正から昭和はじめにかけて、大阪が「大大阪」として発展した時期に建てられたレトロな鉄筋コンクリート造や石造りの近代建築物は個性豊かなデザインが多く、そのなかでも中之島周辺の北船場エリアはその大阪でも最も近代建築が多く残るエリアになっています。
今回立ち寄ったのは中之島の南隣、北浜にある「新井ビル」(中央区今橋二丁目)。明治以来北浜周辺は金融街として発展し、株式取引所を中心に多くの銀行や金融機関の社屋が建てられました。「新井ビル」も当初は報徳銀行大阪支店として建てられ、1階は花崗岩の石積み、2階から上はタイル張りで仕上げられていて、当時流行になっていたヨーロッパ風、幾何学的に簡略にデザインされた装飾がされ、現在でもそれらがきれいに残っています。
建物の外観は正面中央に列柱が配された、左右対称のデザイン。左右2か所に出入口があり、左側が1階・2階の洋菓子店(GOKAN 北浜本館)、右側は3・4階の貸事務所に通じたレイアウト。洋菓子店に通じる左側入り口を入ると1階がショップで、建築当初から使われていた奥の階段から2階に上がると中央スペースは吹き抜けになっています。もともと2階は応接室や会議室で使われた部屋割りをそのまま活かしたカフェスペースで、内装や調度品に当時の雰囲気がよく残っていて、落ち着いてお茶を楽しむことができます。大阪 北浜 新井ビル 公式サイト (arai-bldg.com)